16日午前10時すぎ、新潟県中越沖を震源とするマグニチュード(M)6.8の地震が発生した。新潟県長岡市、柏崎市、刈羽村、長野県飯綱町で震度6強を観測、家屋倒壊による死者を含む多くの人的被害、物的被害が発生した。
震源から約9キロ離れた東京電力柏崎刈羽原子力発電所では、6号機の原子炉建屋内から少量ながら放射性物質を含む水が漏れ、海に流出した。また、3号機所内変圧器から火災が発生、約2時間後に鎮火した。
地震発生時、東京電力柏崎刈羽原子力発電所では1号機、5号機、6号機は定期点検中のため運転停止中。残りの2、3、4、7号機は、地震による加速度が基準値以上だったため、自動停止した。
東京電力によると、1、5、6号機の原子炉建屋基礎(最下階)で観測された最大加速度は、設計時の基準地震動に基づく地震応答解析から求められる最大加速度を超えていた。これは、設計時に想定したより大きな地震動が観測されたことを意味するため、経済産業省原子力・安全保安院は16日、東京電力に対し、地震観測データの分析と、安全上重要な設備の耐震安全性の確認を指示した。
関連リンク
- 気象庁 プレスリリース
- 原子力・安全保安院 プレスリリース
- 東京電力 プレスリリース