公園や民家の樹木から出る「剪定枝」や生ゴミからエタノールをつくり出す共同研究を八王子市と東京工科大学が進めることになり、5日、両者が協定書に調印した。
研究期間は5年間の予定。生成したエタノールは、公用自動車の燃料などとして利用し、二酸化炭素の排出減を図るとともに、八王子市内から出る可燃ごみの減量や、焼却による環境負荷とコストの削減も目指す。
植物からエタノールをつくり自動車の燃料として利用するバイオマスエネルギーの活用は米国やブラジルなど各国で進んでいる。しかし、トウモロコシをはじめとする穀物類のエタノール転用によって食品や飼料が値上がりし、各国で問題になっている。
ゴミとして捨てられているか焼却処分されていた「剪定枝」や生ゴミを利用する今回の共同研究は、こうした問題点も解決できると期待されている。