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超電導利用し電力貯蔵の実証試験始まる

2007.06.18

 発電事業の効率化と電力の安定的な供給に力を発揮すると期待される超電導を利用した電力貯蔵の実証試験が、新エネルギー・産業技術総合開発機構と中部電力によって15日から始まった。

 日光市にある古河日光発電株式会社細尾発電所(水力発電)に出力1万キロワットの超電導電力貯蔵システムを設置し、繰り返し充電や放電をした場合の耐久性や安定性、電力ネットワークの電圧や周波数の変動に対する応答性などを検証する。

 超電導コイルに電気を流すと、電流が減衰せず、電気エネルギーを磁気エネルギーとして貯蔵し続けることができる。実証試験に使われる超電導電力貯蔵システムは、ニオブーチタン系の超電導材料を用いたコイルを液体ヘリウムで絶対温度4度に冷やし、超電導状態にする。

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