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日本近海の水温100年で0.7〜1.6℃上昇

2007.05.16

 米気象庁は、日本近海の大半で海面水温がこの100年間で0.7〜1.6℃上昇していると、15日発表した。

 船舶による1900年から2006年にかけての測定結果を基にしたもので、平均海面水温が上昇しているのは、北海道周辺と関東から東北にかけての日本東方海域を除く、日本の周辺海域。関東から九州東方にかけての日本南方海域は0.8〜1.3℃、黄海、東シナ海を含む九州・沖縄海域は0.7〜1.3℃、日本海は1.2〜1.6℃上昇していた。最も上昇率が高かったのは日本海中部(1.6℃)だった。(いずれも100年間での温度上昇値、オホーツク海域は古いデータが乏しく対象外)

 世界の平均海面水温の上昇値は、この100年で0.5℃であることから、世界平均に比べると1.4〜3.2倍高いことになる。

 一方、日本の平均地上気温は、この100年間で1.1℃上がっている。従って黄海・東シナ海、日本海南部、関東の南、四国・東海沖北部の平均海面水温の上昇率は、日本の平均地上気温の上昇率と同程度ということになる。また、先島諸島周辺と四国・東海沖南部の平均海面水温の上昇率(100年間で0.7〜0.8℃)は、日本の平均地上気温の上昇率よりも小さく、逆に日本海中部の平均海面水温の上昇率(同1.6℃)は、日本の平均地上気温の上昇率よりも大きくなっている。

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