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テラヘルツ波分光で西洋古典絵画の修復履歴も

2007.05.11

 西洋古典絵画の材料や修復の履歴を見分けることができるテラヘルツ波分光技術を、情報通信研究機構と東北大学大学院農学研究科の研究チームが開発した。

 テラヘルツ波は、波長が光と電波の中間に位置する電磁波で、物質に当てて反射や吸収のされ方を調べると、エクス線や赤外線では見分けられない情報が得られる。

 特に無機、有機の顔料と有機物の展色材を使う西洋古典絵画の分析には向いていることから、研究チームは、基本となる顔料および展色材100種類以上のテラヘルツ波スペクトルを取得した。これを利用することで、古典絵画の材料の識別が容易であることが確認されたことから、データベースとして公開する予定という。

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