現地時間16日に行われた米国のボストンマラソンに、昨年12月から国際宇宙ステーションに滞在中の米国人女性宇宙飛行士、スニータ・ウイリアムズさんが宇宙から特別参加、完走した。ランニング時の人体への負荷を測定する装置であるトレッドミルで、動き続けるベルト上を走り続けるという参加形態だった。
航空宇宙局(NASA)によると、ウイリアムズさんのタイムは、4時間24分だった。
マラソンが行われたボストンの天候が雨で気温も低く、風もあったのと異なり、宇宙ステーション内は、雨も風もない。その代わり、無重力のため、肩や腰をゴムバンドでトレッドミル装置に固定されるという窮屈な姿勢での走行を強いられた。
ウイリアムズさんは、地上勤務中の昨年、ヒューストンマラソンに参加、3時間29分57秒で完走した実績を持つ。無重力のため、筋肉の力や骨の密度が劣化する対策として、宇宙ステーション滞在中も、週に4回のランニングを欠かさないという。