25日午前9時42分ごろ、能登半島沖でマグニチュード(M)6.9の地震が発生した。この地震で死者1人が出たほか、家屋、道路などにも大きな被害が出た。
気象庁によると石川県七尾市、輪島市、穴水町で震度6強を記録したのをはじめ、北陸地方を中心に北海道から中国、四国地方にかけて震度5強から1を観測した。この地震による影響で、午前11時ごろ珠洲市と金沢市で20センチの高さの津波も観測された。
また、午後6時すぎには、本震の震源から内陸に寄った能登地方で、M5.3の余震も観測されている。
国土地理院の発表によると、地震を起こした断層は、長さ約21キロ、幅約14キロで、北西から南東に傾き下がる右横ずれを含む逆断層(傾斜角56度)で、上端部の深さは約1キロ、すべり量は約1.4メートル。南東側の地塊が北西側にのり上げるような断層運動を起こしたとみられる。
石川県や地元市町の備蓄物資や自衛隊、日本赤十字社などの関係機関から救援の食糧や物資が提供されているが、県は26日「被災者の数も限られていること」を理由に、「食糧や物資の受け入れは見合わせている。必要な状況になったら、県のホームページでお知らせする」と発表した。