超電導スイッチを用いたLAN(構内情報通信網)システムによる複数パソコン間での画像転送に、新エネルギー・産業技術総合開発機構の開発チームが成功した。
超電導スイッチを搭載する実用的な超低消費電力大容量ルータが実現可能であることを実証する成果だ、と同機構は言っている。
今回の実験で使われた超電導スイッチ・プロトタイプシステムは、機構の委託を受けた国際超電導産業技術研究センターによって開発された。通常のコネクタで室温機器と容易に接続ができ、かつ、冷却ボタン一つで超電導回路に必要な極低温状態を作り出せる。
複数の画像データを衝突なしに転送することに成功したことで、超電導スイッチにより毎秒10ギガビットの高速デジタル信号を処理することが可能であることを示した。