北陸電力志賀原子力発電所1号機の臨界事故隠しを重く見た経済産業省は、15日、同社に対し、事故の事実関係の報告と技術的な再発防止策を3月30日までに、さらに抜本的な再発防止策を4月13日までに報告するよう求める文書を手渡した。
これを受けて同電力は、安全対策の総点検を行うため、16日午前6時すぎに志賀原子力発電所1号機の原子炉を停止した。
今回の事故は、原子炉を停止していた定期検査中に発生したことから、経済産業省は原子力安全・保安院長名で、北陸電力以外の電力会社と日本原子力研究開発機構に対しても、原子炉停止期間中に原子炉の操作をする場合、同種の事故が起きないような防護対策を講じることを求める注意喚起を行った。