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三菱重工が米国で原発受注

2007.03.14

 日経新聞14日朝刊によると、三菱重工業が、米電力大手、テキサス電力から大型原子力発電所の建設を受注することになった

 受注が内定したのは、テキサス州ダラス郊外のコマンチェピーク原発に増設される2基。加圧水型軽水炉の最新型で、出力170万キロワットという大型の原子力発電所だ。

 日本企業が米国で原発を単独受注するのは初めてで、独自開発した原子炉の海外輸出としても最初のケースとなる。

 米政府は、化石燃料依存からの脱却を目指し、原子力を再び重視する政策変更を昨年来、明確にしており、原子力規制委員会も先日、30年ぶりに原子力発電所の立地許可を出したばかり(12日ニュース参照)。

 米国では、原子力発電所の新規建設が長年なかったことから、原子力技術の低下が心配されている。原子炉メーカーもかつての力はなく、昨年10月には加圧水型軽水炉メーカーのウエスチングハウス(WH)を、東芝が買収している。

 日経新聞は、「日本メーカーが、急拡大する世界の原発市場での存在感を強めることになりそうだ」と伝えている。

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