小児・未成年者については、インフルエンザによる異常行動がありうる、と注意喚起する医療関係者あての文書を厚生労働省が28日、公表した。
抗インフルエンザウイルス薬リン酸オセルタミビル(販売名:タミフル)を服用したとみられる中学生が、自宅マンションから転落する事故が2月に2件起きたことを受けての措置。
厚生労働省によると、タミフルの使用と精神・神経症状に起因するとみられる死亡との関係については、これまでの調査では否定的な結果が出ている。
しかし、予防的な対応として特に小児・未成年者については、インフルエンザと診断され治療が開始された後は、タミフルの処方の有無を問わず、異常行動を起こす恐れがあることを、患者と家族に対し説明するよう医療関係者に求めている。
具体的には、「少なくとも2日間、保護者などは小児・未成年者が一人にならないよう配慮すること」を、家族に説明するのが適切だとしている。