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イノベーション25の中間とりまとめ公表

2007.02.27

 2025年の日本のあるべき姿と、その実現に向けた戦略を検討している「イノベーション25戦略会議」(座長・黒川清内閣特別顧問)の「中間とりまとめ」が、26日公表された。

 とりまとめは、まず日本、世界のこれから20年について「日本の人口減少・高齢化が急速に進展」、「知識社会・ネットワーク社会およびグローバル化の爆発的進展」、「地球の持続可能性を脅かす課題の増大」を、大きな変化ととらえている。

 その上で、これらに対応するため、全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し、社会的に大きな変化を起こすイノベーションが不可欠としている。

 イノベーションを推進するための基本戦略として、科学技術では「世界の頭脳が集まる研究拠点の強化」、社会においては「サービス産業のイノベーション創出に向けた環境整備」、人材確保の面では「海外との若者との交流を拡大し、多様性を受け入れ、出る杭となる人づくり」などを掲げた。

 日本学術会議の報告などをもとに、2025年に実現すべき日本の具体像も示した。この中には「カプセル1錠で寝ながら健康診断」、「走れば走るほど空気をきれいにする車」、「地震発生後の15秒緊急対応による犠牲者の激減」といった目標が挙げられている。

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