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CO2海底下閉じこめで意見募集

2007.01.05

 地球温暖化対策として最近、注目されている二酸化炭素(CO2)を海底下の地層に貯留する方法について、中央環境審議会の専門委員会が海洋環境への影響防止策案をまとめた。

 報告書を最終的にまとめる前の作業として、この案に対する意見を募集している。締め切りは1月27日。

 CO2の海底下貯留というのは、発電所や工場などの大きな排出源から分離回収したCO2を海底下の地層に貯留する方法。CO2は、73気圧以上、セ氏31度以上という圧力、温度条件のもとで、液体でも気体でもない超臨界流体となる。このため、水面から1,000メートル程度より深い地層内に貯留すれば、環境への悪影響のない、CO2の削減対策になるのでは、という期待が高まっている。

 2005年に公表された「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の特別報告書では、主要対策の1つに位置付けられており、2006年10月に開催されたロンドン条約96年議定書締約国会議でも、「投棄可能な廃棄物」に、海底下地層に貯留されるCO2を追加する議定書改正案が採択されている。

 報告書案に対する意見は郵送、FAX、電子メールで受け付けている。宛先は環境省地球環境局環境保全対策課(住所:〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2、FAX番号:03-5521-835812)。

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