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ノロウイルス感染防止のQ&A公表

2006.12.11

 この冬、流行の兆しが見えるノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒対策として、厚生労働省は、感染防止策など「ノロウイルスに関するQ&Aを改定し、公表した。

 厚生労働省によると、ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、おう吐、下痢(げり)、腹痛などを起こす。通常は軽症で回復するが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがある。ワクチンはないので、対症療法に限られる。

 改定された「Q&A」は、患者のふん便や吐ぶつに大量のウイルスが含まれることを指摘し、手洗いの励行や、下痢やおう吐症状のある人が食品を直接取り扱う仕事をしない、などの予防対策をあげている。

 特に、抵抗力の弱い子どもやお年寄りに対しては、加熱が必要な食品は、中心部まで加熱することを勧めている。

 食中毒の原因物質として生ガキなど2枚貝の報告例が多いことをあげ、「中心温度セ氏85度以上で1分間以上の加熱処理」といった目安を示している。

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