日本原燃は、16日、青森県六ヶ所村の六ヶ所再処理工場で、ウラン・プルトニウム混合酸化物(粉末)を初めて回収した、と発表した。
これまで、国内では、独立行政法人の日本原子力研究開発機構が、東海再処理施設からウラン・プルトニウム混合酸化物を回収し、高速増殖炉などの燃料に加工したことはあったが、民間企業がウラン・プルトニウム混合酸化物を回収したのは初めて。
日本原燃は、ウラン・プルトニウム混合酸化物を原子力発電所の燃料に加工する工場を、来年4月に着工し、2012年の操業開始を目指している。従って、原子力発電所(軽水炉)用の国産ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料がつくられるのは、2012年以降となる。
日本原燃は、9電力会社、日本原子力発電(株)を中心とする88社が出資して設立した会社で、濃縮、再処理、海外再処理に伴う回収燃料物質および廃棄物の一時保管、低レベル放射性廃棄物の埋設、混合酸化物燃料の製造などを事業内容としている。