ニュース

ゲノムデータベース検索ソフト無償公開

2006.10.31

 さまざまな生物のゲノム塩基配列が解読された結果、膨大な数になっているゲノムデータベースを、簡単に照合することのできる検索ソフトを、理化学研究所が開発した。11月1日から無償公開する。

 従来の検索ソフトは、個々のデータベースごとにアクセスが発生していた。しかし、新しいソフトは、まとめて1回のアクセスで済ませるため、照合するデータベースの数にかかわらず、ネットワーク負荷は増えない。

 データ量が多い場合は瞬時に統計的な指標を計算して表示し、さらにそこからキーワードで重要な遺伝子を絞り込むことができる。今後、病気の原因遺伝子を探索する研究などに力を発揮する、と期待されている。

 ゲノムの塩基配列が多くの生物で次々に解読された結果、先頭から何番目の場所かという「番地」の形式で、遺伝子の存在位置が正確に表現できるようになった。他方、多くの研究者により、このような「ゲノム地図」が多数つくられていることから、これらのデータベースを瞬時に照合できるソフトの開発が望まれていた。

ページトップへ