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まずい干しイモは少雨が原因

2006.09.26

 根強い人気がある伝統食品の干しイモは、原料のイモが肥大する時期に雨が少ないと品質が落ちることが、農業・食品産業技術総合研究機構と茨城大学の研究で確認された。

 干しイモは、蒸したサツマイモの皮をとり、薄切りにして、天日で乾燥させてつくる。ところが、年によっては一部が硬く白化し、品質が落ちる製品ができてしまうのが、生産農家の悩みになっていた。

 MRI(磁気共鳴イメージング)装置を使って蒸したイモの水分分布と、乾燥した後に白化が起きる個所を比べたところ、同じイモの中でも水分含量の低い部分に白化が発生していることが分かった。

 雨が少なく9月から10月にかけて畑が乾燥した時に、スプリンクラーなどにより畑に水分を補給することが有効な対策になる、研究チームは言っている。

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