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超広帯域ネットワークの帯域予約実験に成功

2006.09.12

 別々に管理されている日米の計算機群を結んで、高性能計算や高精細画像の転送を簡単にできるようにする実験が成功した。

 日本側でこの実験に参加したのは、産業技術総合研究所、情報通信研究機構、KDDI研究所、日本電信電話会社で、米国側もIBM、AT&Tなど、情報通信分野の代表的企業や大学が加わった。

 実験では、日米それぞれの要求に応じて、複数の計算機群と、それらをつなぐネットワークの帯域が予約され、予約時刻が来るとネットワークの帯域が確保されて、計算機群に要求されたアプリケーションが実行された。

 日本の参加機構、企業は、合同で開発したネットワークの帯域を予約する技術(インタフェース)の有用性が実証できた、と評価している。

 インターネットを介した高精細画像の転送や、離れた場所に設置された複数の計算機を用いた高性能計算などは、毎秒ギガビットを超えるような帯域が必要となる。このように広いネットワーク帯域を自動的に確保(予約)するシステムはなく、これまでに行われた日米間の画像転送実験などでは、双方が互いに電子メールなどで連絡を取り合って帯域の確保を行っており、調整に1カ月近くかかることもあった。

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