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表面ナノ処理で6割明るい発光ダイオード

2006.08.01

 素子の表面を規則正しい微小突起構造にすることで明るさを6割高めた発光ダイオードを開発することに、羽根一博・東北大教授らのグループが成功した。

 東北大が、1日、同大学のホームページで公表した。

 発光ダイオードはさまざまな用途に使われているが、省エネルギーの観点から、照明用光源としての期待が高まっている。しかし、発光ダイオードに使用されている半導体材質の屈折率が高いため、せっかく発生した光の多くが、外部との境界面で反射してしまい、外に放出されない性質があった。

 羽根教授らは、発光ダイオードの表面を、高さ270ナノメートル(ナノは10億分の1)という釣り鐘型の微小な突起が整然と並んだ微細構造にすることで、境界面での反射を低減させた。突起の形や間隔を変えることで、青色から赤外用、白色などさまざまな色の発光ダイオードに対応できる。

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