各国の科学技術活動を分析し、数字で表した科学技術総合指標を、文部科学省科学技術政策研究所が25日、公表した。
科学技術総合指標は、科学技術をになう人材のほか研究費、論文被引用回数、技術輸出入額、出願特許数などのデータを統計処理したもので、各国の科学技術力を総合的に判断する目安となる。
総合指標値を、米国、ドイツ、英国、フランスの主要4カ国と比較したところ、日本は米国に次いで2位。他の3カ国の評価も、国内総生産(GDP)の大きさに見合う順番となった。ただし、日本を含む4カ国と米国との差は広がる傾向にあり、特に1990年代半ばから、その差はますます大きくなっている。
また、同指標値を人口1人当たりに換算すると、日本は1990年代の停滞が響き、97年以降、英国、ドイツ、米国に次いで4位に下がったまま。そのほか、論文の被引用回数と技術輸出額の割合が、他の主要国に比べて小さい特徴も見られる。