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保水性舗装道路でも打ち水効果確認

2006.07.21

 高層ビルが林立する東京・汐留地区の保水性舗装道路に下水再生水を散水すると、路面温度を下げる効果があることが、国土交通省によって確かめられた。

 大都市を中心に深刻になっているヒートアイランド現象の対策として昨年夏に実施された結果で、21日、同省が発表した。

 朝昼夕の3回、それぞれ10-20分、道路わきに設置されている散水設備から総量、約50立方メートルの下水再生水をまいたところ、散水しない隣接道路より、路面温度が日中でセ氏8度、夜間でセ氏3度程度低下した。

 ヒートアイランド現象は、クーラーなどの排熱や道路のコンクリート舗装、緑地の減少などにより、都市部の温度が上昇する現象。政府は一昨年3月に決定した「ヒートアイランド対策大綱」に基づいて、昨年度130の対策を実施した。国土交通省が汐留地区で実施した下水再生水を用いた保水性舗装道路の散水もその一つ。

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