原子力研究開発機構は20日、ITER用プラズマ加熱装置で1000秒の連続出力運転に成功した、と発表した。
ITER(イーター、国際熱核融合実験炉)計画は太陽エネルギーと同じ核融合反応を地上で実現しようという超大型国際プロジェクトで、フランス・カダラッシュに建設することが決まっている。
今回の加熱装置はジャイロトロンという家庭用電子レンジと同じ原理で、高周波を使いプラズマの温度を加熱するもの。今まで出力時間は100秒程度だったが、内部で散乱する不要な高周波を低減する技術を開発したことなどにより長時間運転を実現させた。