ロボット開発に多くの企業が参入できるようにするため、新しい産学官連携プロジェクトが、スタートすることになった。
産業技術総合研究所が、27日発表した。
「ユーザ指向ロボットオープンアーキテクチャの開発」と名づけられたプロジェクトは、3年計画で「物流支援ロボット」「対人サービスロボット」「サイバネティックヒューマン」の3つのロボットのプロトタイプ開発を行う。
ただし、最終的な目的は、これらのロボット開発自体ではない。再利用可能なロボット機能部品の標準化を実現し、これらの組み合わせによってさまざまな用途に合った新たなロボット製品を開発しやすくするのが、プロトタイプ開発の真の狙いだ。
ロボット製品の新規開発には数十億円の投資が必要と言われている。しかし、これに見合う市場の開拓は容易ではなく、日本のロボット産業は、限られたメーカーを除いて参入が難しいのが実態となっている。