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各国がウラン早期確保に

掲載日:2007年3月30日

日経新聞30日朝刊の総合面トップに、「ウラン争奪激化」という記事が載っている。

「中国、インドなど新興国の原発導入が進むなか、先行きの調達難を警戒する各国が早期確保に動いている」という。

ウランは、石油や天然ガスに比べて、資源確保の問題がマスコミに大きく取り上げられることは少なかったように思えるが、この記事を読むと、その理由のいくつかが推測できる。

記事に併用の地図「世界のウラン資源の分布」によると、地球上にほぼ万遍なく存在している。石油とは、だいぶ違う。同じく併用のグラフを見ると、日本のウラン輸入先はオーストラリア(33%)、カナダ(27%)、ナミビア(16%)、ニジェール(13%)、米国(7%)…と、適度にばらついている。

資源外交というのが、あまり大きな話題にならなかったように見えるのも、このような事情によるものと思われる。しかし、実際には「ウラン消費量は90年に鉱山生産量を超え、06年には需要が総供給量を約3万トン上回った」という。

中国、インドが原子力発電の大幅な導入計画を明らかにし、その両国が、自国に多くのウラン資源を持たないとあれば、「先行きの調達難を警戒する」国が増えているのは、当然ということのようだ。

前述の「世界のウラン資源の分布」図によると、オーストラリアに次ぐウラン資源を持つ国はカザフスタンである。日本のウラン輸入量は、全輸入量の1%でしかない。

そのカザフスタンを「甘利明経済産業相が4月末に原発関連企業20社の首脳らと訪問。カザフがウラン供給の契約を日本企業と結ぶ代わりに、日本側がウラン加工技術を供与する『互恵的関係』をうたった共同声明を出す」と、日経の記事は伝えている。(日経新聞の記事は東京版から

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