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高齢者は新型コロナとともに「生活不活発」も気をつけて 日本老年医学会

掲載日:2020年3月25日

高齢者は新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいため、本人のほか周囲の人間も特に注意が必要だ。だが、自宅など屋内にこもって外出を控えすぎると「生活不活発」による健康への悪影響が心配される、と日本老年医学会(東京都文京区湯島、秋下雅弘理事長)が少しでも運動することなどを呼び掛けている。

「生活不活発」にならないように、適度な運動が必要だという( (c)いらすとや)
「生活不活発」にならないように、適度な運動が必要だという( (c)いらすとや)

日本老年医学会は「『新型コロナウイルス感染症』高齢者として気をつけたいポイント」と題したイラスト入りの“注意書”を作成。糖尿病や心疾患などの基礎疾患を持っている高齢者は感染症が重症化しやすいので注意が必要とした。その上で、感染を恐れるあまり外出を控えすぎると「生活不活発」による健康への影響が危惧されると指摘している。

同学会によると、体を動かさない「生活不活発」により、身体や頭の動きが低下して「フレイル」(虚弱)が進行。体の回復力や抵抗力(免疫力)が落ちて感染症が重症化する傾向もあるという。

同学会は、こうした症状を防ぐためには自宅で座っている時間を減らして、日なたでの散歩やラジオ体操などで筋肉を衰えさせないことなどが重要としている。このほか、栄養をつけるためにバランスの良い食事をとることや、口を清潔に保つことを勧めている。口を常に清潔にしておくことが感染症予防に有効だという。

日本老年医学会が作成した“注意書”(日本老年医学会提供)
日本老年医学会が作成した“注意書”(日本老年医学会提供)
米国の患者から分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡画像(Credit: NIAID-RML)
米国の患者から分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡画像(Credit: NIAID-RML)
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