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世界の感染国・地域は100を、感染者は10万人を超えさらに増加 新型コロナでWHO集計

2020.03.09

 世界保健機関(WHO)は8日、新型コロナウイルスの感染者が確認された国・地域は100を超えたと発表した。世界の感染者は10万人を、死者は3700人を超えている。感染国、感染者、死者ともに増加の一途で世界全域への感染拡大が続いているが、WHOはまだパンデミック(世界的大流行)の宣言は出していない。

 WHOは7日、感染者が全世界で10万人を超えた事態を重視して声明を発表。「断固とした封じ込めのための行動を取れば、ウイルスの拡散を遅らせることができる」などと指摘し、各国に感染拡大防止のための取り組みを一層強化するよう呼び掛けた。

 WHOは昨年12月31日に中国の湖北省武漢市で原因不明の肺炎が発生していると中国当局から通報を受けている。中国国内では武漢市を中心に1月以降急速に感染が拡大。日本や韓国などにも感染が広がった事態を受けて1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。

 WHOの集計による数字は日を追って増えており、日本時間の9日午前時点で世界の感染者は10万7000人に、死者は3700人にそれぞれ迫っている。中国も感染者は増え続けて9日の段階で8万1000人に迫っているが感染者増加のペースは抑制傾向にある。

 一方日本の感染者数は厚生労働省の8日段階の集計ではクルーズ船の乗員乗客を含めて1189人、死者は14人。日本政府は感染拡大に備えて、「新型インフルエンザ等対策特別措置法」の対象に新型コロナウイルス感染症を追加する同法の改正案を10日に閣議決定し、13日の成立を目指している。

国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡画像。(国立感染症研究所提供)"
国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡画像。(国立感染症研究所提供)

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