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「Human(人)の未来」をテーマに「サイエンスアゴラ2019」が15日から3日間開催 どんな未来を生きていくか多様な視点から考える機会を提供

掲載日:2019年11月12日

国内最大級の科学フォーラム「サイエンスアゴラ」が今年も「サイエンスアゴラ2019」として11月15日(金)から3日間、科学技術振興機構(JST)が主催して東京・お台場地域の日本科学未来館とテレコムセンタービルで開かれる。「アゴラ」は古代ギリシャ語で「広場」の意味で、「サイエンスアゴラ」は「科学と社会をつなぐ広場となり、両者の関係をより深めていく」ことを目指して毎年秋に開かれている。

「サイエンスアゴラ2019」のチラシ(一部)。左は本物と見まがうほどリアルな3DCG女子高生「Saya」
「サイエンスアゴラ2019」のチラシ(一部)。左は本物と見まがうほどリアルな3DCG女子高生「Saya」

今年で14回目。テーマは「Human in the New Age ―どんな未来を生きていく?―」。Human(人)の未来を正面から捉えた。「科学技術が一層進んだ未来に私たちはどんな暮らしをしていきたいか」「こうありたいと願う未来を創るための科学技術とは」「機械やAIなどの新技術に委ねたくない人間の本質、幸福とは」。今年の「サイエンスアゴラ」は未来に向かって自分が何を選び、どう生きていくのかをさまざまな視点から考える機会を提供する。

17日までの期間中、基調講演やキーノートセッション、ブース企画など、合わせて140以上の多彩な企画が進行する。今年の企画のポイントは(1)こうありたいと思う未来を考えるプログラム(2)「共創」による社会課題の解決に取り組んだ好事例を幅広く紹介(3)次世代人材を中心に据えたプログラム―の3つが企画のポイントになっているという。企画・運営担当者は「サイエンスアゴラでしか体験できない特別な企画が多数あります。小さな子供が楽しめる素朴な企画から、未来の技術を体感する展示やシンポジウムまで、幅広い層に楽しんでもらえると思います。多くの方に来場いただき、さまざまな意見を伺いたい」など話し、多くの来場者を期待している。

「サイエンスアゴラ2019」が開かれる会場のひとつ、日本科学未来館(15日の会場)
「サイエンスアゴラ2019」が開かれる会場のひとつ、日本科学未来館(15日の会場)

初日の15日は午後1時に開幕する。「開幕セレモニー」や「基調講演」のほか、「キーノートセッション」が日本科学未来館で予定されている。「基調講演」では、土木コンサルタントとして単身でインドに赴任して地下鉄工事をけん引した「オリエンタルコンサルタンツ インド現地法人」取締役会長の阿部玲子氏が「マダム、これが俺たちのメトロだ」と題して講演するほか、「ユーロサイエンス」総裁のマイケル・マトローズ氏が未来世代に対して未来の科学界の担い手が何をなすべきかを語る予定だ。

キーノートセッションは奈良先端科学技術大学院大学准教授の駒井章治氏ら多彩な登壇者が、今年のサイエンスアゴラのテーマ「Human in the New Age ―どんな未来を生きていく?―」をそのままセッションのテーマに据えて議論する。

開幕に先立って国立研究開発法人協議会(国研協)によるセッション「国研協による科学技術の連携で目指すSDGs」や、10月下旬に授賞者が発表された「STI for SDGs」アワードの表彰式が予定されている。「STI for SDGs」アワードは、STI(Science, Technology and Innovation)で地域課題を解決する取り組みを表彰し、その取り組み内容を発信、共有することで同じような社会課題を抱える地域への水平展開を促し、さらに他の地域での社会課題の解決、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成への貢献を目指して創設された。

文部科学大臣賞は「北陸先端科学技術大学院大学、山梨県立大学」の取り組み「染色排水の無害化を切り拓く最先端の草木染め」に、科学技術振興機構理事長賞は「みんな電力株式会社」の取り組み「『応援』やブロックチェーンを通じて再生可能エネルギーの生産者と消費者をつなぐ『顔の見える電力』」に授与される。また優秀賞は「農業・食品産業技術総合研究機構」「アイ‐コンポロジー株式会社」「高知大学、香南市、高知県、前澤工業株式会社、日本下水道事業団」「株式会社スマイリーアース」の4団体が、次世代賞は「熊本県立天草高等学校 科学部 海水準班」にそれぞれ授与される。

「サイエンスアゴラ2019」の会場となるテレコムセンタービル(16日と17日の会場)
「サイエンスアゴラ2019」の会場となるテレコムセンタービル(16日と17日の会場)
昨年開催された「サイエンスアゴラ2018」の一幕。テレコムセンタービル1階のアゴラステージで行われた企画の様子。今年もアゴラステージが設けられる。
昨年開催された「サイエンスアゴラ2018」の一幕。テレコムセンタービル1階のアゴラステージで行われた企画の様子。今年もアゴラステージが設けられる。

16日、17日はテレコムセンタービルの1階、3~5階、8階、20階の各階を使って親子連れや学生ら若い人を含めた一般市民も共に考え、楽しめるよう工夫された大学、研究機関などが出展するブース企画や来場者も議論に参加できるワークショップが進行する。

17日は午後2時半から5時までシンポジウム「未来の食料生産に向けて~培養肉の最前線」が予定されている。オランダのマーストリヒト大学教授で培養肉を開発する「モサ・ミート」CSOのマーク・ポスト氏が将来の食料難時代を想定して期待されている培養肉の可能性と課題などについて講演するほか、国内の研究者らによるパネルディスカッションも行われる。

以下に16日、17日の企画の一例を紹介する。( )内は開催日と企画提案・出展者。(順不同、詳しくは「サイエンスアゴラ2019開催プログラム」)

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