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日本学士院の新会員に赤﨑勇氏ら11人

2014.12.15

 日本学士院は12月12日の総会で、青色発光ダイオード(LED)の開発でノーベル物理学賞を受賞した赤﨑勇(あかさき いさむ)名城大学教授(85)ら11人を新会員に選んだ。また、日本の学術の発達に、特別に功労のあった外国人研究者3人を新しい客員に選んだ。

 日本学士院の新会員と専門、業績は次の通り。

「第1部=人文科学」

  • 間野英二(まの えいじ)京都大学名誉教授。75歳。西南アジア史。テュルク文献学と中央アジア史の解明に貢献。
  • 田代和生(たしろ かずい)慶應義塾大学名誉教授。68歳。日本史。江戸時代の日本と朝鮮との外交や貿易を研究。
  • 村松岐夫(むらまつ みちお)京都大学名誉教授。74歳。行政学。日本型多元主義論や地方政治論の潮流を生みだす。
  • 江頭憲治郎(えがしら けんじろう)東京大学名誉教授。68歳。商法学。商法の全領域で卓越した研究を成し遂げる。
  • 斎藤修(さいとう おさむ)一橋大学名誉教授。68歳。経済史。世界を視野にした経済発展論で世界経済史を再構築。

「第2部=自然科学」

  • 和田英太郎(わだ えいたろう)京都大学名誉教授。75歳。生態学。窒素などの安定同位体で生態系の食物連鎖を解析。
  • 巽和行(たつみ かずゆき)名古屋大学特任教授。65歳。無機化学。酵素活性の中心となる遷移金属錯体の化学を開拓。
  • 赤崎勇(あかさき いさむ)名城大学終身教授。85歳。半導体工学。窒化ガリウムで青色LEDを世界に先駆けて開発。
  • 吉川弘之(よしかわ ひろゆき)東京大学名誉教授。81歳。機械工学。一般設計学や人工物工学を提唱、新分野生みだす。
  • 長尾真(ながお まこと)京都大学名誉教授。78歳。知能情報学。コンピューターの情報処理を研究、電子図書館を構築。
  • 審良静男(あきら しずお)大阪大学教授。61歳。免疫学。生体の自然免疫に関わるタンパク質を同定、仕組みを解明。

日本学士院の新しい客員と業績は次の通り。

  • 李賢宰(イ・ヒョンジェ)韓国・ソウル国立大学名誉教授。84歳。経済学。韓国経済の特性を解明、日韓の経済協力を促進。
  • ダン・マッケンジー英国・ケンブリッジ大学名誉教授。72歳。固体地球惑星科学。プレートテクトニクス理論を創始し、確立。
  • マーティン・リース英国・ケンブリッジ大学名誉教授。72歳。初期宇宙やブラックホールの理論を研究、観測的宇宙論に寄与。

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