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機械遺産に南極雪上車やマッサージ機

2014.07.25

 日本機械学会は7月24日、機械技術面で歴史的意義がある「機械遺産」に、南極点に到達した雪上車や、世界初の量産型マッサージチェアのフジ自動マッサージ機、時代を画した国産腕時計(セイコー)など8件を新たに認定したと発表した。機械遺産は同学会が2007年に創立110周年を迎えた際の記念事業として始まり、計69件になった。

 今回認定されたのは、ほかに、北海道の土つくりとトラクターの博物館「土の館」(北海道上富良野町)、農業機械黎明期の農機具「資料館」(さいたま市北区)、日本の貨物輸送を支えた大型港湾クレーン「清水港テルファー」(静岡市清水区)、工部省赤羽工作分局製国産機械「門形平削り盤」(愛知県犬山市の博物館明治村)、昭和初期の国産機械製造の礎「国産機械図集」(日本機械学会図書室)。

 8月7日の「機械の日・機械週間」記念行事(早稲田大学国際会議場)で機械遺産認定表彰式、東京・上野の国立科学博物館で機械週間を挟む7月29日〜8月11日に資料や写真を展示。機械遺産はいずれも同学会のホームページで紹介しており、「現地を訪れて機械遺産の実物を見てほしい」と訴えている。

雪上車KD604とKD605。日本の南極観測史上、最初で最後となる極点往復プロジェクトで、1968年12月19日南極点に到達した雪上車3台のうち2台。下は、南極点に到着した雪上車
写真1. 雪上車KD604とKD605。日本の南極観測史上、最初で最後となる極点往復プロジェクトで、1968年12月19日南極点に到達した雪上車3台のうち2台。下は、南極点に到着した雪上車(提供:国立極地研究所、秋田県にかほ市教育委員会)
世界初の量産型マッサージチェアのフジ自動マッサージ機
写真2. 世界初の量産型マッサージチェアのフジ自動マッサージ機
(提供:フジ医療器)

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