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放射能汚染の砕石で福島県内27カ所から高い値

2012.02.16

 福島県と経済産業省は15日、放射性物質で汚染された砕石やコンクリートを工事に使用していたマンションや一般住宅など県内約1100カ所のうち、これまでに調査した約150カ所の放射線量の測定結果を発表した。

 周囲に比べて高い放射線量を検出したのは、福島市と郡山市、二本松市、本宮市、川俣町の計27カ所で、内訳は、問題の発端となった二本松市のマンションの1階室内をはじめ、民家の床下や駐車場などの住宅関係が22カ所、事務所室内や河川護岸、道路などの非住宅が5カ所。測定値の最高は、福島市の民家床下の毎時1.95マイクロシーベルトだった。3月末までに残り個所の調査を終える予定だ。

 問題の砕石は、福島第一原発事故で放射能汚染された同県浪江町の採石場から、昨年3月中旬-4月下旬に工事用として県内に出荷された。この採石場に残っていた砕石についても県などが測定したところ、1キログラム当たり最大21万4200ベクレルの放射性セシウムを検出した。同じ計画的避難区域内で操業する他の採石場に比べ突出して高かったという。

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