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著名電気技術者63人のオーラルヒストリー完成

掲載日:2010年10月1日

戦後日本の経済発展を推進した原動力の一つである電気技術に大きな貢献をした代表的日本人63人にインタビューし、その人となりに至るまでを記録した珍しい報告書が、東京電機大学などの研究者たちによって完成した。

報告書「オーラルヒストリーによる戦後技術の調査研究-電気技術について-」をまとめたのは、前東京電機大学学長の原島文雄・首都大学東京学長を代表者とする東京電機大学や国立博物館の研究者。文部科学省の科学研究費補助金・特定領域研究「日本の技術革新-経験蓄積と知識基盤化」(2005-09年度)により、それぞれの技術者の成果に至る経緯や関係者の想いなど、正式な記録に残りにくい内容を口述筆記する作業を行った。

63人の中には、相磯秀夫、赤﨑勇、飯島澄男、伊賀健一、石井幹子、岡村總吾、芽陽一、霜田光一、白川英樹、末松安晴、田中昭二、外村彰、中村修二、西沢潤一氏など名前も業績もよく知られる人たちのほか、これまで個人として脚光が当たることが少なかった企業の技術者も数多く含まれているのが特徴だ。

オーラルヒストリーは、政治家を対象にした御厨貴・東大先端科学技術研究センター教授の取り組みがよく知られているが、科学技術分野で同様の試みはこれまでほとんどなかった。時代を越えて人間が新しい目標に挑戦する姿勢やその根底にある精神を理解し、先人たちが技術を通し成し遂げた社会変革を学ぶとともに、人類社会の発展に寄与した精神を探る貴重な資料になる、と東京電機大学は言っている。

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