日本の科学技術、経済、福祉の向上に貢献した研究者と企業に送られる井上春成賞の贈呈式が15日、東京・大手町の経団連会館で行われ、川島隆太・東北大学加齢医学研究所教授、湯浅新治・産業技術総合研究所スピントロニクスグループ長、都甲潔・九州大学大学院教授とそれぞれの共同研究開発企業に賞が贈られた。
川島教授と「くもん学習療法センター」の授賞理由は、「高齢者への学習介入による認知症の改善・予防の実践」。
湯浅グループ長とキヤノンアネルバ社は「酸化マグネシウム系トンネル磁気抵抗素子およびその量産技術」、都甲教授とインテリジェントセンサーテクノロジー社は「生体を模倣した味認識装置(味覚センサー)」の研究開発・製品化業績が、それぞれ授賞理由となっている。