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熱帯植物のバイオ燃料化国際プロジェクト開始

掲載日:2008年12月1日

耕作地に適さない土地でも育つ熱帯植物「ヤトロファ」の光合成能力を向上させバイオ燃料の原料にすることを目指す国際プロジェクトを、奈良先端科学技術大学院大学の研究グループが始めた。インドネシアのボゴール農業大学とボツワナ農務省農業研究部が参加し、共同で現地実証試験を行う。

奈良先端科学技術大学院大学と同大学を中心に設立されたベンチャー企業「植物ハイテック研究所」は、既に多くの植物生産力を強化する遺伝子を発見しており、それらの一部は、樹木や作物のモデル植物などの光合成や生産性を50%から数倍向上させることが明らかになっている。

今回、対象としたヤトロファはナンヨウアブラギリという和名からも分かるように熱帯地域の油脂植物で、食料にはならないものの、肥料や十分な水がない場所でも生育可能な植物としてよく知られている。

プロジェクトは、品種間でその遺伝子を置き換えることにより有用な性質を付与する手法(分子育種)により、ヤトロファの光合成能力を数倍高め、油脂生産力の向上を目指す。このヤトロファを、インドネシアやボツワナの砂漠などに植え、荒廃地を緑化し、かつバイオディーゼル燃料の原料として活用するのが狙い。既に欧州連合(EU)諸国や中国はヤトロファを次世代バイオ燃料生産植物としてその栽培に着手しているという。

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