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月の地下構造探る『かぐや』の観測機器故障

掲載日:2008年9月29日

月周回衛星「かぐや」に搭載されている月レーダサウンダー(LRS)に異常が発生、観測できない状態になっていることを、宇宙航空研究開発機構が公表した。

LRSは、高度約100キロの月周回軌道から、月表面に向けて地下での減衰の少ない波長60メートルの電波をパルス状に送信し、地下物質の変化する場所から反射してくる電波を観測することで、深さ数キロまでの地層の状況を調べる装置。このほか、月周辺のプラズマ環境や太陽・惑星電波放射を詳しく観測する機能も持っている。

宇宙航空研究開発機構によると、異常は9月10日に発生した。異常が一過性のものかを確認するために17日と23日に調査運用を実施したが、状況に改善が見られず、運用を停止し、さらに原因究明を続けている。

LRSは、当初計画していたミッション達成に必要な観測を完了しており、追加的な観測を行っていたと同機構は言っている。

「かぐや」は昨年9月14日に打ち上げられ、10月18日に月周回軌道に投入されて以降、搭載されている各種観測機器により月表面や地下構造、月周辺の観測を続けている。

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