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メンデルの法則生んだ遺伝子発見

掲載日:2007年10月3日

有名なメンデルの遺伝法則を生んだエンドウマメの実験に使われた遺伝子の一つを、東京大学と農業生物資源研究所の研究チームが突き止めた。

メンデルはエンドウマメの実験から遺伝の法則を発見するに当たり、有名な「種子にしわがあるかないか」など7つの形質を使った。草場信・東京大学大学院農学生命科学研究科准教授らが今回、見つけ出したのは「子葉の色が緑か黄色か」の違いをもたらす遺伝子。研究チームが既に発見しているイネの遺伝子研究成果をもとに、クロロフィルと呼ばれる緑色色素の分解を抑制する遺伝子が、メンデルが実験で用いた突然変異の原因遺伝子であることを突き止めた。

この遺伝子は、通常、成熟するにつれ黄色になるエンドウの種子や、老化時に黄色に変色する葉を緑色に保つ役割を果たす。研究チームは、この遺伝子が植物の光合成で中心的な役割を果たす緑色色素(クロロフィル)を分解する酵素の制御にかかわっていることも明らかにした。

葉を緑色に保つ遺伝子の研究を進めることで、より価値の高い観葉植物、カバープラント、葉菜類や豆類の食品機能の向上などに結びつけることが期待できる、と研究チームは言っている。

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