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一般向け緊急地震速報スタート

2007.10.01

 気象庁の一般向け緊急地震速報サービスが1日、午前9時から始まった。

 気象庁が昨年8月1日から交通機関など一部機関に限って始めていたサービスで、震源に近い観測点で地震発生を観測するとすぐに速報する。地震による振動は、初期微動(P波)と呼ばれる弱い揺れの後に主要動(S波)である大きな揺れが来る。この時間差は、震源が遠いほど長くなるので、初期微動を受けるとすぐに発する緊急地震速報を受けて迅速な行動を取れば、震源から離れた地域ほど被害の軽減につながることが期待できる。

 ただし、震源が近い場合、初期微動と主要動が到達する時間差が非常に短いため、緊急地震速報を受けても対応が事実上不可能という限界もある。

 一般向けの緊急地震速報がスタートする前の1日午前2時21分ころ、神奈川県西部で、マグニチュード(M)4.9(暫定値)の地震があった。神奈川県箱根町で震度5強、神奈川県小田原市で震度5弱を観測したが、箱根、小田原のいずれも緊急地震速報の第1報が気象庁から送信されるのと主要動が到達するまでに時間的な差はなかった。

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