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はしかの患者が増加

2007.05.08

 関東地方を中心にはしか(麻疹)の患者が増えていることが分かり、国立感染症研究所は「4〜6月が流行のピークになるので、はしかにかかったことがない人は、至急ワクチンの接種を」と呼びかけている。

 同研究所感染症情報センターによると、2月8日から5月8日までに全国で256人の患者発生の報告がある。一番多いのは東京都で127人、次いで神奈川県29人、大阪府26人、山梨県12人、千葉県10人、石川県9人、宮城県、埼玉県、長野県、香川県各7人という発生状況になっている。

 はしかを予防するワクチンの有効性(免疫獲得率)は95%以上と高いが、ワクチンを接種しても免疫を獲得できない人が数%存在する。今回の流行では、過去と比較して10代、20代での発病者の割合が増加している。高校や大学での集団発生事例の調査からは、まだはしかにかかったことのないワクチン未接種者に加え、発病率は低いもののワクチンを1回接種した人の中からの発病者もみられている、と同センターは注意を呼びかけている。

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