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バイオエタノールの国産1号プラント完成

2007.01.01

 国産第1号となるバイオエタノール生産プラントが、大阪府堺市に完成し、16日に開所式が行われる。

 1号プラントは、廃木材からエタノールを製造する世界で初めての商業プラント。環境省の補助を受けて、バイオエタノール・ジャパン・関西株式会社が建設した。来年度の環境省の重点施策になっている「バイオマスエネルギー導入加速化戦略」のため、エタノール3%混入ガソリンを供給する。

 エタノールは燃焼すると、二酸化炭素(CO2)を排出する。しかし、バイオエタノールは植物からつくるため、排出されるCO2は、もともとその植物が大気中から取り込んだものを大気中に戻すだけ。燃焼すると排出するCO2がすべて大気中のCO2増加につながってしまうガソリンなどの化石燃料とは異なる。

 バイオエタノールをガソリンに混入して利用すれば、その分、化石燃料の消費量を減らすことができることから、CO2の削減効果につながる。

 このため、有効な地球温暖化対策として、世界各国で利用計画が進められている。

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