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数学力向上目指し日本数学会が提言

掲載日:2006年9月27日

数学を取り巻く研究環境の悪化に危機感を抱く日本数学会が、「我が国の数学力の向上を目指す」という提言をまとめ、関係府省への働きかけを始めた。

数学は、義務教育の主要科目として「論理力の育成など人間形成」に大きな役割を果たし、「科学技術の基盤をなす学問」とみなされている。

ところが、日本では近年の科学技術基本政策で、「競争原理の導入」や「予算の重点配分」が前面に打ち出され、実行された結果、「人的資源の確保を除けば大きな予算を必要としない分野」である数学の振興は後回しにされた。

この結果、現代科学技術が求める数学力が十分でない、と指摘されるまでになっている。

以上のような現状を認めた上で、「数学研究集団を増やす」「高等教育での数学教育の改善」「初等・中等教育での数学教育の質の向上」「数学と諸分野が交流できる仕組みづくり」などを提言している。

数学の研究環境に関しては、5月に日本学術会議主催のシンポジウムが開かれ、産業界を含めた他分野の研究者、技術者と数学研究者が連携し、最高水準の数学研究交流の場となる「ネットワーク型科学技術研究拠点」をつくる必要などが提案されている。

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