タンパク分子にエクス線をあて、その微小な動きからエクス線放射圧を計測することに、科学技術振興機構と高輝度光科学研究センターの研究グループが成功、20日発表した。
エクス線放射圧は、ブラックホールの安定を保つ力など、天文学の分野ではその存在がよく知られている。しかし、圧力としては極めて小さく、強度のエクス線も作り出しにくいため、実際にエクス線放射圧を計測することは難しかった。
研究グループは、大型放射光施設から出るエクス線を利用し、エクス線放射圧の大きさを計測することに成功した。
分子の新しい構造解析手法や、質量計測法につながる研究成果とみられている。