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サイエンスニュース2014 生きた細胞を見る SACLAの挑戦(2014年7月17日配信)

2014.07.17

再生時間:5分

制作年度:2014年

 

概要

兵庫県の理化学研究所播磨地区に2011年に完成したSACLA(サクラ)は、X線とレーザーの両方の性質を持つ新しい光・X線自由電子レーザー(XFEL)を生み出します。X線自由電子レーザーは1000兆分の一秒単位の瞬きで、生物の活動を分子・原子レベルで観察できる可能性を秘めていますが、具体的に生きた試料を観察する手法は確立されていませんでした。北海道大学教授の西野吉則さんは今回、電子回路を作る技術を応用してシリコン製チップの中の溶液に生きたまま細胞(バクテリア)を浮かべ、SACLAの光で直接観察する方法を編み出しました。この方法では、従来の電子顕微鏡やSpring-8などを用いた観察と違い、試料を溶液中に浮かべてそのまま観察できる為、これまで見る事が出来なかった様々なものが観察できる様になると期待されています。

出演者名・所属機関名および協力機関名

西野 吉則(北海道大学 電子科学研究所 教授)

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