レビュー

編集だよりー 2006年12月7日編集だより

2006.12.07

小岩井忠道

 当サイトで連載中のインタビュー「子どもに安全で楽しい遊び場を!」の3回目を掲載した。いよいよ本論にというところだが、記事は長ければいいというものではないので、次回で終了である。

 さて、今回、仙田満氏の指摘で一番大事なところは「人間は幼児期にいろいろな場所で多くの子どもと遊ぶことによって、人間関係を初め多くのことを学ぶ。大学や大学院に入ってからでは遅い。人間関係というのは、意識してではなく、体で覚えるものだから」ではないかと思う。

 今朝の日経新聞を見たら、元プロ野球選手、豊田泰光氏が、同氏のスポーツ面長寿コラム「チェンジアップ」の中で、まさにズバリともいえる指摘をしており、あらためて感心した。新人時代、寮の集団生活(今のような個室ではない)の体験に基づく話だ。幼児期の経験ではないが、今「子どもの時、外で遊ばないで大人になってしまった」人々が多いと考えれば、紹介する意味はあるだろう。

 「怖い先輩がいて…私たちの大部屋時代がよかったとはいわない。…けれどもそういう反面教師を含め、人間というのは実際に見て、触れることが大事だ。…部屋でパソコンや携帯電話とにらめっこしていては得られない知識が雑魚寝の大部屋に転がっていた」

 ちなみに、豊田氏とは同郷で編集者の育った市にも一時、住んでいたことがある。同氏の妹とはほんの一時期、小学校で同じクラスだった。水戸商業高校で甲子園に出場し、大学に進む予定が、家庭の事情でプロ野球西鉄ライオンズに入った、と前にどこかに書いていたのを思い出す。

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