インタビュー

第7回「講義1 脳の基本構造 前頭前野の働きと脳の活動」(川島隆太 氏 / 東北大学 加齢医学研究所 教授)

2006.07.18

川島隆太 氏 / 東北大学 加齢医学研究所 教授

「道を拓く 脳のメカニズムに迫る」

川島隆太 氏
川島隆太 氏

脳の研究成果をもとにしたゲームの監修などでおなじみの川島隆太東北大学教授を迎え、脳のメカニズムに迫ります。

前頭前野の働きそして様々なシチュエーションにおける脳の活動は?人間の脳の基本的な構造を川島教授に講義して頂きました。

—脳の基本構造

これは人間の脳の模型です。
向かって右側が前側になります。
こちら側が後ろ側になります。
私たちの大脳は大きく4つに分かれていますが、前の方にあるのが前頭葉という脳です。前頭葉の中には運動の支配をしている運動野という場所、その前方に広がっている前頭前野という場所があります。
前頭前野という場所が人間としての最も高度な機能を持つ場所だと考えられています。

その他には頭のてっぺんには頭頂葉という脳があって、これは基本的な仕事しては触覚、耐性感覚と呼びますが、何かに触ったり、触られたり、こういうことを解析する仕事をしています。
頭の横のところには側頭葉と呼ばれている脳がありまして、これは基本的には聴覚を支配していると考えられています。
そして後ろ側に後頭葉という脳がありまして、ここは視覚情報を処理している。視覚情報を処理するものは後頭葉から頭頂葉に向かっていく経路を使って、モノの空間的な位置の情報処理をしていることがわかっています。
後頭葉から側頭葉の下側に向かっていく経路を使って、モノの形の認知をしていることがわかっています。

—創造力をつかさどる部位は?

何かを想像したり、考えたりする力というのは前頭葉の真ん中の外側、背外側前頭前野と専門では呼んでいますが、ここを中心として行われていることかわかっています。

—ゲームをしている時の脳の働きは?

ゲームをしている時には、ゲームのタイプによって脳の働き方は違うんですが、一般的に多くのゲームはモノを見る後頭葉から空間情報処理をする頭頂葉、そして図形の処理をする側頭葉にかけて、後ろ側が大いに働くことがわかっています。
その他に手先を使いますから前頭葉の運動の領域と頭頂葉の触覚の領域も使います。
しかし、前頭葉の前頭前野と呼ばれている、人間ならではの働きを持つ領域、ここの働きが少し低下することがわかっています。

—簡単な計算をしている時の脳は?

私たちの脳研究で見つけた発見の一つですが、たとえば私たちが簡単な足し算をしている時には前頭葉の前頭前野だけではなく、頭頂葉、後頭葉、側頭葉、いろんな場所がいっぺんに働きだすことが科学計測で証明されています。

(続く)

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