ハイライト

何を考えるかではなく、どうやって考えるかを(クリス・ブラウン 氏 / オーストラリア・モナッシュ大学医学院 医学・看護学・保険学部長)

2006.12.08

クリス・ブラウン 氏 / オーストラリア・モナッシュ大学医学院 医学・看護学・保険学部長

シンポジウム(2006年12月4日、国際統合医科学インスティテュート 主催)から

 オセアニア汎太平洋地域の大学医学教育では、学習項目がとてつもなく増大している現状に、どのように対処したらよいか苦慮している。

 とりわけ、最近出現してきた新しい問題、例えば倫理、医療法学の問題、患者の安全、健康における社会環境の問題、補完代替医療、農村や僻(へき)地の問題などに加えて、ゲノム情報など新しい科学情報にも医学教育や医療の現場が対処しなければならない。

 私は毎年卒業生に訓辞をしているが、毎年同じことを言うわけにはいかないので、ことしは、バリーの言葉を引用した。「ピーター・パン」の作者と言った方が有名だが、彼は英国エジンバラ大学の学長でもあった。

 「何を考えるかを教えるのではなく、どうやって考えるかを教える」というのが、引用した言葉だ。

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