社会技術フォーラム(11月20日、社会技術研究開発センター 主催)講演から
すべての人が安心して、いきいきと暮らせる「新しいふれあい社会」の創造が、さわやか福祉財団のミッションである。
特に高齢者が、いきいきと暮らす社会の仕組みづくりというのは重要だ。例えば、介護施設は、単に要介護者の治療をすることだけでは十分ではない。要介護者が「その人」らしく生きることができ、“尊厳”を保てる生活の場を提供することが大切だ。
これを達成するためには、何が必要か。(自分自身を養う)「自助」、(さまざまな立場にいる人同士で助け合う)「共助」、そして(公の立場からサポートする)「公助」が不可欠だ。
近年、「共助」の精神が欠けてきている。医者やヘルパー、家族、地域の人々が一体となり、「共助」することができる「ケアネットワーク」の構築が求められている。
「新しいふれあい社会」の実現においては、行政と市民団体との協働も必要だ。そのためには、「対等性の確保」が第一に必要とされるが、日本ではなかなか得られていない。
今後の課題といえる。