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中米沖のプレート沈み込み帯でも海底掘削

掲載日:2011年4月8日

東北地方太平洋沖地震が起きた日本海溝と同様、海のプレートが陸のプレートの下に沈み込んでいる中米コスタリカ沖の中米海溝で地震発生過程の解明を目指す海底掘削が15日から始まる。米国、欧州、韓国、中国、オーストラリア、インドの研究者とともに日本からも共同首席研究者の氏家 恒太郎・筑波大学准準教授をはじめ8人の研究者が、米国の掘削船ジョイデス・レゾリューション号に乗船し、コスタリカ沖の太平洋底1,000メートルの深さまで掘削・試料採取に挑む。

掘削地点の中米海溝では、年に8.8ミリというゆっくりした速さで陸側に近づいている海のプレートが、陸のプレートの下に沈み込んでいる。同じ沈み込み帯でも、海洋研究開発機構の地球深部探査船『ちきゅう』によって掘削が進められている南海トラフとは潜り込み方が違う。南海トラフでは、沈み込む側の海底プレートの一部や堆積物が海底に積み残され陸のプレートの上に付け加わる「付加型」なのに対し、中米海溝では、海のプレートが陸のプレートの縁を削りみちずれにして潜り込む「浸食型」と呼ばれる。

『ちきゅう』による南海トラフ掘削計画も、ジョイデス・レゾリューション号による今回の掘削計画も日・米が主導国となり、欧州、中国、韓国、豪州、インド、ニュージーランドの24カ国が参加する統合国際深海掘削計画(IODP)の一環。性格の異なる二つの沈み込み帯で掘削計画を進めることで、世界各地に繰り返し大きな被害をもたらしてきた海溝型巨大地震発生の仕組みを解明するための貴重なデータが得られる、と研究開発機構は期待している。

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