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ヒトES、iPS細胞からの生殖細胞作成を容認

2010.05.19

 文部科学省は、ヒトES細胞、ヒトiPS細胞、ヒト組織幹細胞からの生殖細胞の作成を可能にするため関連する指針を改正し、20日に公布、施行する。これに伴い、関連研究者などを対象にした説明会を25日に文部科学省で開催することを明らかにした。

 ヒトES細胞などからの生殖細胞の作成については、これまで「ヒトES細胞の使用に関する指針」などにより禁止されていたが、4月27日に総合科学技術会議からこれら生殖細胞の作成を容認するための関係指針案について妥当とする答申が出された。

 文科省はこれを受け、20日に「ヒトES細胞の使用に関する指針」「ヒトES細胞の樹立及び分配に関する指針」を改正するとともに「ヒトiPS細胞またはヒト組織幹細胞からの生殖細胞の作成を行う研究に関する指針」を新たに公布し、施行する。

 また18日に開かれた科学技術・学術審議会の「特定胚及びヒトES細胞等研究専門委員会」では、生殖細胞作成研究を実施する際の届出手続の留意点や様式などについて記載した研究機関用の「手引き」案について議論され、了承された。今後、ライフサイエンスの広場に掲載される。

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