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新型インフルエンザ警戒レベル6『世界的大流行』に引き上げ

2009年6月12日

世界保健機関(WHO)は11日、新型インフルエンザの警戒レベルを5から6へ引き上げることを決めた。レベル6は「世界的大流行(パンデミック)」を意味し、6段階ある警報の最高レベル。これまでのレベル5が、WHOが定める1地域の複数の国で持続的感染を起こしている状況を意味するのに対し、さらに他の地域に属する国で持続的感染が見られた場合を示している。

また、病原性の程度については、ほとんどの患者が入院や治療の必要がなく回復していることなどから「中度」であるとした。

同日、記者会見したチャンWHO事務局長は、74カ国で約3万人の患者が確認されている現状を明らかにし、「世界は2009インフルエンザパンデミックのスタート時にある」と述べた。特に開発途上国での流行と、流行がピークを過ぎたと見られる国々における第2波の流行に警戒を呼びかけた。

チャン事務局長は、患者が見つかり調査も進んでいる国々の大半は比較的裕福な国であることを指摘し、開発途上国で新型インフルエンザウイルスがどのような影響を及ぼすかは不明であることに注意を喚起した。他方、海外渡航制限や国境封鎖の必要はないことを引き続き指摘している。

さらにインフルエンザワクチンメーカーとWHOは緊密な話し合いを続けているとし、季節性インフルエンザに必要なワクチンの製造はまもなく完了し、数カ月のうちに新型インフルエンザに対し必要な量のワクチン確保も可能になる、との見通しも明らかにした。

WHOによると日本時間11日午後11時時点の患者は74カ国、28,774人うち死者144人となった。オーストラリア1,307人、チリ1,694人うち死者2人など、これから冬を迎える南半球での急速な感染拡大が目立つ。

国立感染症研究所感染症情報センターによると、厚生労働省が確認した国内の患者は508人(11日午前11時時点)となっている。

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