STAP細胞の論文問題で、理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方晴子(おぼかた はるこ)研究ユニットリーダー(30)は4月8日、「論文に改ざんや捏造の不正がある」とする調査結果をまとめた理研に対して、結論の撤回を求めて不服を申し立てた。代理人の三木秀夫弁護士が理研に申立書をメールで送った。理研はこの不服申立書を受理した。
理研の調査委員会が申し立ての内容を審査し、再調査の必要を認めた場合には、再調査の開始から50日以内に結論を出す。論文の中心的な執筆者の小保方氏は論文撤回の勧告に応じていない。「小保方氏だけに不正があった」とする調査結果が確定すれば、理研はSTAP論文の関係者に対して懲戒処分を検討する。