日本国内では25年ぶりとなる「金環日食」が、21日午前7時20分すぎから九州、四国、本州の太平洋沿岸地域にかけて観測された。「金環日食」は太陽と月が重なり、太陽がリング状に見える現象。あいにくの曇り空となった地域が多かったが、東京都・JR市ヶ谷駅前では出勤、通学途中のほとんどの人たちが足を止めて、うす雲を通して眺め入ったり、携帯端末で写真を撮ったりしていた。
国立天文台によると、地球で見られる次の天体ショーは、6月6日の「金星の太陽面通過」現象だ。太陽と地球の間に金星が入り、小さな“ほくろ”のような金星が太陽面を左から右に移動するように見える。日本では同日午前7時10分ごろから午後1時48分まで観測できる。この現象は前回(2004年6月8日)から8年ぶりだが、21世紀では最後の天体ショーとなる。次回は105年後の2117年12月11日に起きるという。
金星の太陽面通過については、国立天文台がWEBページで解説している。